トライオートETFの自動売買は「QQQ」の代替にできるか?

こんばんは、ぽんとんです。

以前の記事でちらっと書きましたが、先日インヴァスト証券のトライオートETFの口座を開いて、どんなものか少し試してみました。

トライオートETFとは、自分で選んだETFの銘柄を勝手に自動売買してくれて、利益をコツコツ積み上げてくれる商品です。

売買手数料は無料ですがスプレッドがかかります。
CFDの仕組みを使っているため投資元本に対する為替リスクはないですが、金利コストが発生します。
また、レバレッジもかかっています。新規に口座開設した人は最初から5倍の設定になっていて変更は出来ないようです。

前々からトライオートETFはどんなものかとても気になっていたのですが、2月のVIXショックの時に強制ロスカットされたとか、阿鼻叫喚がネット上に渦巻いていたので、ためらっていました。
でもポートフォリオが完成して暇になったので、とうとう手を出してしまった次第です。

このトライオートETFで運用したETFが、普通に買うETFより有利なら、今投資しているETFの一部をこれで代用してみたい。と思いました。積立投資だけだと退屈だし。

で、試してみたら、結構ちょこちょこ売買されて、その過程をみていると楽しいこと楽しいこと。
少しずつですが、チャリンチャリンと小銭を稼いてくれます。

でもひとたび軟調な相場になってしまうと全く動かなくなり、株価が戻ってくるまでひたすら待つしかなく、そうなったらつまらないです。
しかもその間、数円ずつコツコツと金利が取られていくのが私にはストレスでした。

これだったら普通に運用してるほうが良いかなとも思えてきたので、普通の運用とトライオートETFでの運用で、どれだけリターンが違うか見てみました。
レバレッジがかかっている分、トライオートETFのほうがリターンが良ければいいんですが。

まずは私のポートフォリオのメインに据えているナスダック100「QQQ」を比較してみました。

こちらが普通の「QQQ」の、2014年1月以降のチャートです。

※YAHOO!FINANCEのサイト(2018/9/13)より

そしてこちらがトライオートETFの2014年1月以降のシミュレーション結果です。

トライオートETFでは複数のプログラムを選ぶことが出来ます。
上が「追尾」と呼ばれるプログラム、下が「スリーカード」と呼ばれるプログラムの結果です。

※インヴァスト証券のサイト(2018/9/13)より

【2014年1月以降】

・QQQ … 109.14%
・トライオートETF QQQ_追尾 … 70.47%
・トライオートETF QQQ_スリーカード … 99.05%

この期間だと普通のETFに投資したほうが成績が良かったようですね…。
というかこの比較方法でいいのかな。トライオートETFは為替の影響を受けないので、単純に米ドルの「QQQ」との比較をしてみたんですが。

他の期間はどうなのか、調べてみました。

2014/1~ 2015/1~ 2016/1~ 2017/1~
QQQ 109.14% 77.92% 75.54% 49.74%
QQQ_追尾 70.47% 56.71% 34.02% 24.98%
QQQ_スリーカード 99.05% 74.39% 62.48% 53.53%

2017年1月以降で区切ると「スリーカード」の成績が良いですね。適温相場だとその性能を発揮できるようですね。

でも他の期間なら普通のETFを買っとくほうが良かったみたいです。

自動売買は変動幅が大きいほうが利益を出しやすいそうなので、ナスダック100の3倍の動きをするナスダック100トリプル「TQQQ」の自動売買と比較してみます。

2014/1~ 2015/1~ 2016/1~ 2017/1~
QQQ 109.14% 77.92% 75.54% 49.74%
TQQQ_追尾 82.11% 78.30% 66.43% 56.90%
TQQQ_スリーカード 71.83% 64.17% 61.75% 52.92%
TQQQ_ライジング 99.52% 88.35% 85.24% 78.47%

トライオートETFの「TQQQ」は「ライジング」というプログラムもあります。
これは上昇局面特化型だそうで、ここ数年は強いですね。
他2つのプログラムと「QQQ」の比較では良い時もあれば悪い時もある、ドッコイドッコイといったところでしょうか。
でも2014年1月以降で区切ると、すべてのプログラムで普通の「QQQ」に負けています。

レバレッジのかかっているトライオートETFにて、レバレッジ3倍の「TQQQ」を運用するのは、保有したまま下落相場にでもなったりしたらと考えると、とても怖いですね。

試しに数週間「TQQQ」のスリーカードとライジングを運用していたのですが、一度株価が下がると、たとえ「ナスダックが史上最高値更新!」ってニュースが流れても、含み損が解消されなかったりしてたので、これもレバレッジ3倍ETFの罠なんでしょう。

これなら普通のETFを運用するほうがいいかな。

トライオートETFは他にも色々なETF銘柄がそろっています。
私がポートフォリオのメインの一つに据えている生活必需品セクターのETFもありましたので「QQQ」と同様に比較してみました。

トライオートETFで扱っている生活必需品セクターのETFは「XLP」です。

2014/1~ 2015/1~ 2016/1~ 2017/1~
XLP 28.23% 10.70% 10.90% 4.30%
XLP_追尾 33.90% 28.22% -2.04% -12.93%
XLP_スリーカード 12.63% 19.56% 4.86% 5.53%

期間の区切り方によって、どれがいいのかわからないので、これも普通のETFを運用するで良いかと思いました。

他のETFならどうなっているんでしょう。金とか気になるところです。

結論ですが、トライオートETFは、相場が上がっているときの小銭がたまっていく感じは凄く楽しいけど、塩漬け時の金利ストレスと、レバレッジがかかっているメリットがそんなに感じられなかったので、私はトライオートETFから撤退しました。

でもインヴァスト証券が勧める”ETFとFXの組み合わせ”という考え方が凄く魅力的だと思ったので、トライーオートETFで試していた資金をトライオートFXへ移して、現在は豪ドルとNZドルの通貨ペアのプログラムを試してみています。

それについてはまた別の機会に。

インヴァスト証券 トライオートETF 口座開設?|?fx-on.com

では本日はこれにて。

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※当ブログで紹介した銘柄は、売買を推奨するものではありません。
また過去の成績が良いからと言って将来も同様に良い成績になるとは限りません。
実際の投資行動にあたっては、ご自身の判断にて行ってくださいますようお願いいたします。

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