DMZ(非武装中立地帯)に行ってみた(その2)

こんばんは、ぽんとんです。

昨日、テレビ東京で池上彰さんの新番組『池上彰の現代史を歩く』を見ていたら朝鮮戦争のことをやっていたので、思い出したかのように、この前の記事の続きを書いてみました。

こんにちは、ぽんとんです。 最近北朝鮮情勢が目まぐるしく変わりますね。 3月危機説があったかと思えば、微笑み外交と突然の米朝会談...

私が参加したDMZ(非武装中立地帯)ツアーは、ソウルから出発する日本語ガイドさん付きの少人数のバスツアーでした。

本来は、ソウルからDMZトレインという列車に乗って、現地で団体バスに申し込む予定でしたが、列車の本数が少ないことや、手続きが面倒そうなので、前日に泊まったホテルにあったパンフレットを見て、ソウルからのバスツアーがあることを知ったので、急きょそれに妻と2人分申し込みました。
夜に申し込んだのに、翌日のツアーに滑り込むことが出来ました。

ツアーの行き先ですが、

・自力で行くことができる北朝鮮にもっとも近い場所の「臨津江(イムジンガン)公園」

・民間人出入統制区域内にある「都羅山(トラサン)駅」

・北朝鮮を展望できる「都羅(トラ)展望台」

・北朝鮮が南侵用に掘った「第3トンネル」

というルートをたどりました。

このうち「都羅(トラ)展望台」は前回紹介しましたので、残りの場所を紹介したいと思います。

ソウルから漢江(ハンガン)沿いの幹線道路を北上、道中、コンクリートでできた巨大な門みたいなのが要所要所にあり、ガイドさんが言うには、有事の際にはこのコンクリートの構造物を破壊して道路をふさぎ、敵戦車の侵攻を防いで時間稼ぎするためのものだそうです。

途中、漢江と臨津江(イムジンガン)という川が合流しているところからは、川の対岸が北朝鮮ということになります。

道路脇にある鉄条網やら監視塔みたいな小屋が物々しい緊張感を醸し出してきます。
ソウルからここまで一時間くらいだったでしょうか。
こんな間近に北朝鮮があるなんて、かなり怖いです。

もう少し進んだところに「臨津江(イムジンガン)公園」というところでいったん休憩です。
ここは一般人が許可なく来られる北朝鮮に一番近いところらしいです。

ここには駅もあり、DMZトレインで来る場合は、ここでいったん下車し、手続きをしてから
民間人出入統制区域内にある次の駅、「都羅山(トラサン)駅」に行くらしいです。
民間人出入統制区域には一般人は許可なく入ることができません。

私たちのツアーの場合は、ガイドさんが区域内に入る手続きをしてくれました。

この川の向こうが民間人出入統制区域です。
右側に古い橋の橋脚がありますが、朝鮮戦争中に破壊された橋だそうです。

朝鮮戦争中に攻撃を受けた機関車が展示してありました。
軍事物資を平壌へ運んでいる最中に中国軍が介入したため引き返したところを攻撃され、半世紀ほど非武装地帯に放置されていたとのこと。
その弾痕の数は1020発余りだそうです。

さぁここからいよいよ、別のツアー団体と一緒に大型バスに乗り換え、民間人出入統制区域に入ることになります。これ以降、車窓からの写真撮影はNGになります。

途中、バスに兵士が乗り込んできて、パスポートをチェックされます。外国人だけでなく韓国籍の人も同様です。
車内の人数を確認し、帰る時にも同じ人数が乗っているか確認するそうです。

車窓からは、検問みたいなところがあったり軍用車両とか物々しい標識とか、緊張感のある非日常な風景が見られました。
一緒のバスに乗っていた中学生くらいの集団(社会科見学とかでしょうか)は、そんなことまったく興味なさそうな様子でしたが。

民間人出入統制区域に入って最初に着いたのは「都羅山(トラサン)駅」です。

韓国側最後の駅ではなく、北へ続く最初の駅と位置づけられています。

DMZトレインしか来ない駅なので観光客がちらほらいる以外は人はほとんどいません。

看板の「平壌方面」という文字が哀愁を感じます。
平壌へは線路は繋がっていますが、当然ながら列車は運行はされていません。

いつの日か、列車が走ることがあれば、シベリア鉄道を通ってイギリスやポルトガルまで繋がります。

次に訪れたのは「都羅(トラ)展望台」。
先日の記事に記載しました。

こんにちは、ぽんとんです。 最近北朝鮮情勢が目まぐるしく変わりますね。 3月危機説があったかと思えば、微笑み外交と突然の米朝会談...

最後に訪れたのは「第3トンネル」です。

北朝鮮が南侵用に掘った数本のトンネルのうちの一本で、博物館のようになっています。

このトンネル内も撮影禁止で、荷物を預けてヘルメットを装着し、地下73mにある侵入用トンネルへとつながる通路を300mほど歩いて下ります。

侵入用トンネルに入ると狭い坑道のようになっていて、ところどころにダイナマイトを差し込む穴の痕や、石炭を塗られた跡がありました。

石炭が塗られているのは、韓国側にこのトンネルが見つかったときに、「石炭を掘っていたら間違えてここまで来た」、と主張するためだそうです。

トンネルを進むと分厚いコンクリートの壁でふさがってました。その180m先が北朝鮮側だとのことでした。

コンクリート壁のさらに向こうにも、あと2枚のコンクリート壁があり、北朝鮮が攻めてこないように、常時カメラで監視されていて、爆弾が設置されているとのことです。

ガイドさんが言うには、この前までは中国人観光客でごった返していたのに、THAADミサイル配備のために、めっきり観光客が減ってしまい、最近は暇なんだとか。

朝鮮戦争では中国相手に戦っていたのに、今は中国人観光客が南側から北の掘ったトンネルを観光しているのも、しかもその人たちが来なくなって商売あがったりというのも、ちょっと皮肉なものだなと思いました。

ガイドさんは日本語堪能で、他にもいろいろ話してくれました。

なんでも、韓国に行った際にもし北朝鮮と戦争になった場合は、絶対に日本大使館に助けを求めに行ってはいけないらしいです。
なぜなら、日本大使館は大統領府青瓦台の隣にあるので、真っ先に火の海になるところだから、そんなところに行っては危険すぎるのだそうです。

あと、ソウルの高層ビルの屋上には対空砲が設置されているという都市伝説も教えてくれました。

首都ソウルから2時間もかからないところにこんな最前線があるなんて、妻の母国が(休戦中とはいえ)いまだに戦争中で、冷戦による最後の分断国家というのが、平和憲法の国で育った身としては何だか不思議で、平和について考えさせられる体験でした。

では本日はこれにて。

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