eMAXISのブロガーミーティングに参加してみた(その1)

こんばんは、ぽんとんです。

3月27日に、三菱UFJ国際投信主催によるブロガーミーティングに参加してきました。

参加することになった経緯ですが、3月の中旬くらいに三菱UFJ国際投信の担当者様からブログのフォームにてご案内をいただきました。

私ごとき初心者が投資ブロガーを名乗って、そのような会合に参加していいのか迷いましたが、登壇される方の中に山崎元氏のお名前があったので、私が投資を始めるきっかけになった本の著者にお会いできるー!ということで参加を決意しました。

登壇者は、三菱UFJ国際投信取締役の代田秀雄氏、経済評論家の山崎元氏、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの小松原宰明氏のお三方でした。

むずかしい理論とか会場の雰囲気とかは、参加された他のブロガーさんにお任せするとして、
私でも理解できた内容だけ、メモを清書するつもりで箇条書きにしてみました。

「eMAXIS Slim」シリーズについて

  • 従来の「eMAXIS」シリーズは対面販売もするため、印刷費用もかかる。また、信託報酬を下げようとすると多数の販社との合意や、金融庁などの手続きも多くハードルが高い。
  • 一方、「eMAXIS Slim」シリーズはネット販売専業なので印刷費用はかからず、販社も少ないのでコストを低く設定できる。
  • 信託報酬のうち、代行手数料を販社に渡す慣行がクリーンじゃない。(山崎氏)
  • 「eMAXIS Slim」シリーズは他社よりも手数料をどんどん(ここと決めた極限まで)下げていく方針。
    →ブロガーは○○社をけしかければ?○○社が信託報酬を下げれば「eMAXIS Slim」も下がるから。(山崎氏)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)について

「eMAXIS Slim」シリーズから下記の比率の「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」というファンドが4月から発売されます。


※当日配られた資料より

このファンドについて、なぜ3地域均等なのかの説明がありました。

  • 時価総額ウェイトのワールド・インデックスと比べてもパフォーマンスは大差ない。
  • ワールド・インデックスは米国人ならOKだが、ホームアセットバイアスの観点から、日本人投資家にとって日本株が少ないことに違和感。
    →GPIFのポートフォリオも日本株:外国株=25%:25%だし、ヨーロッパの各国も(国の規模にもよるが)自国を多めに持っている。
  • ワールド・インデックスの新興国の比率も低い。中国や韓国などの成長を考えると、もっと比率が高くてよい。

このような理由から、「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」を設定してみたとのことです。

ただ単純にわかりやすく3分割にしてみた、というわけではなくて、ちゃんと深いこと考えてこの比率にしたことが説明で分かりました。

私も時価総額ウェイトのワールド・インデックスのままだと日本株が少ない気がしていたり、新興国の中でもインドとかが気になっていて、「インドどこにいるの!?」って思っていたので、今回の「eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)」っていいかもと思いました。

※当日配られた資料より

また、イボットソンの小松原氏から、「3地域均等」「世界株式」「先進国株式(含む日本)」の期待リターンと推計リスクのお話がありました。

イボットソンの推計によれば、「3地域均等」は「先進国株式(含む日本)」よりも地域分散が効いて、効率的フロンティア曲線に近くていい感じとのことです。

効率的フロンティアの説明のなかで、一番リスクが少ないのが、

先進国株式:日本株式=60%:40%

というお話もありました。

(すみません、効率的フロンティアとか、難しかったのでこれで理解あっているか自信ないです…。)

山崎氏のお話

  • 応援というわけではないが、3地域均等型は良くできている。
  • iDeCo、積立NISA、特定口座など、いろんな商品持っているとリスク管理出来ない。3地域均等型なら割合固定なので、リスク管理しやすい。コア・サテライト戦略のサテライトなんて無駄。シンプルに考えるほうが良い。
  • 先進国株式:日本株式=60%:40%の話は心強いと思う。ワールド・インデックスの日本株が8%というのは少ない。円インフレの観点からある程度日本株を持つほうがよい。
  • VTっていいのかな?VTを買ってみたけど、リスクリターン上の意味はない。精神的満足感はあるかも。

日本株って、持つ必要あるのか?

  • 日本経済は希望がなく信じられないけど、低成長だから儲からないということではない。
  • 日本株はグローバルで見たときに割安になってきている。
  • 日本株はまだまだ捨てたものじゃないが、インデックスを買う必要はないかも。良くない企業も持つことにもなるので。インデックス呪縛からの解放という考え方がある。(小松原氏)

三菱UFJ国際投信の意気込み

  • 直販について投資家側にどんなメリットを用意するいはまだ言えない。いろんなアイディアはある。
  • 「eMAXIS」「eMAXIS Slim」「つみたてんとう」各ファンドの償還はあり得ない。
  • VTのような時価総額比率の世界株式ファンド(日本含む)は作る予定はない。
  • インデックス・ノーロードの分野で、最終的には勝ち残る会社は1,2社だと思うが、その中で最大シェアを取りに行きたい!
  • 日本のバンガードになりたい!

「最大シェアを取りに行きたい」と「バンガードになりたい」というのは、その思いが凄く伝わってきました。

ミーティングの後には懇親会もあり、そちらにも参加しました。

その様子はまた後日。

今回のミーティングで配られた資料はすべてブログへの掲載OKとのことでしたので、一部掲載させていただきました。

では本日はこれにて。

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