「投信EXPO2019」に行ってみた。

こんばんは、ぽんとんです。

昨日9/14に開催された「投信EXPO2019」に行ってまいりました。
昨年に続いて2度目の参加です。

会場はメインホールとセカンドホールに分かれていて、それぞれ並行して色々な講演が行われます。

ホールの他に展示ブースがあり、投信を扱う各社のアピール合戦が繰り広げられます。
ここではスタンプラリーが行われ、全ブースをまわるとQUOカードや書籍が貰えます。

開場(受付開始)は9:30の予定でしたが、前年参加した時には20分前に行ったのに既に開場されていた経験から、今年は40分前に会場前に到着。案の定9時頃に開場が始まりました。

中に入るとすぐさまスタンプ争奪戦が繰り広げられます。

私も速攻参戦。
スタンプを貰うときに各社から投信のパンフレットや記念品を貰うことになるのですが、これが重たいのと量が多いのとで結構大変だったりします。
でも帰ってそれらを確認するのが楽しみだったりもします。

このイベントは、特にアクティブ型やテーマ型の投信の紹介がメインになります。
もしかしたらインデックス投資一筋の人が行ったら、「え!?」ってなるかもしれません。

でも各講演では自社の投信の宣伝はほどほどで最近の経済の動向や投資に対するいろいろな考え方を説明してくれますし、5Gやブロックチェーン、ESG投資など新しい知識や重要性についても学べるので、とても勉強になります。

その中で気になった講演内容のメモを書きだしてみました。

ストラテジスト 糸島孝俊が語る今注目の株式投資とは?

講師はピクテ投信投資顧問株式会社 投資戦略部 ストラテジスト 糸島氏。

■直近の日本株の急騰について

今までは外国人投資家が日本株を売っていたが、今週(9/9の週)は外国人投資家が買ってきている。

その理由。
グローバルで債券を買っていたりグロース株買っていたりして儲けてた人たちが、手じまって買いに来たのでは。
反面、REITや債券、東京エレクトロンなどのグロース株は上がっていない。

この状況はいつまで続くか?
今週(9/9の週)ですでに終わりか、若しくはFOMCまで。
3連休中に相場が良かったら嫌だから買われた心理。

日本株のPERは米国と比べると割安だが、世界と比べるとそれほど割安じゃない。

令和時代の日本経済と投資戦略

講師は慶應義塾大学 名誉教授 東洋大学 教授 竹中平蔵氏。
講演はメインホールで行われ、私のいたセカンドホールでは中継が流れていたのですが、次の講演が始まるために中継が途中で終了してしまい、最後の数分(?)は見逃してしまいました。

■今回の内閣改造についての解釈
かなり前から組閣内容が分かっていた。
総理の最大の権限である組閣という行為を、根回したり周りに相談しながらしている。
若干の不安があるのではないか。

今回の内閣は安倍さんに近い人が多い。
安倍さんは4期目はやらないだろう。今回はひょっとしたら最後の内閣改造になるかも、というのがみえる。
また、次の総理候補を入れている。後継者育成を考慮している。
無派閥も多い。つまり菅シンパが多い。

■世界経済について
2つの異なる流れがある。
自由な世界秩序をひっくり返そうとするポピュリズムの流れと、第4次産業革命への流れ。

2008年のリーマンショック以降、熱狂はないけど緩やかな回復をしているが、最近のヨーロッパ経済は凄く悪い。ドイツは輸出がかなり落ち込んでいる。

不思議なことに米国経済はそんなに悪くない。
これには2つの理由がある。
ひとつめは減税の影響。減税すれば一定期間は必ず経済が良くなる。その効果がまだ続いている。
ふたつめは第4次産業革を最も積極的に取り入れている。

日本は短期的に注意。秋の臨時国会で経済対策を打つのはむずかしい。
この秋くらいから注意。

■米中について
対立は長引く。
貿易戦争ではなく覇権戦争。
トランプのあとに共和党でも民主党でも誰が大統領になっても言うだろう。
「トランプは中国に甘すぎた」と。

■安倍外交について
よくやっている。
米国が抜けた後、ダメかと思われたTPPを11カ国でまとめた。アメリカが戻れるかたちで。
また、EUと自由貿易協定を結んだ。
この大きな経済圏を作ったことは、世界に対して自由貿易を進めるためのプレッシャーになっている。日本はルールシェイパーの役割を果たしている。

■日本ついて
中国のアリババはビックデータとAIを使って渋滞を緩和、救急車の到着時間の短縮なども行っている。
対して日本は分野分野では素晴らしい技術を持っているのに遅れている。規制があるから。
自動運転は道路交通法が対応できていない。
ライドシェアもできないし、民泊も一部だけでほとんど進んでいない。
そういうことが多いから、この前の国会で一度廃案になったが、スーパーシティ(ビッグデータやAI、自動運転などを活用した街づくり)のような構想が必要。

IR(カジノを含む統合型リゾート)にも期待している。
シンガポールはインバウンドが3割増え、ルールを厳しくしたので犯罪も減った。
IRは経済の刺激になるので期待。

今また海外リート 人生百年時代の最強投資

講師はラサール不動産投資顧問株式会社の西村氏とコーヘン&スティアーズ・ジャパン・エルエルシーの董氏。

■なぜ今またリートなのか?
低金利環境が続くので、金利環境に依存しないリートの利回りが魅力。

賃貸借契約は日本では2,3年が一般的だが、欧米では5年、10年という長期契約が主流。
英国は15年契約もある。
今後経済成長は緩やかに減速していくことが予想されるが、そんな環境においても契約は続くので安定した賃料収益が見込める。

世界的な景気後退と波乱相場、投資家は今、何をすべきか

締めの講演はモーニングスター株式会社代表取締役社長の朝倉智也氏。

■2017年はゴルディロックス相場、2018年はVIX指数が乱高下した相場。
今年はVIXは落ち着いていて流動性も低い。奇妙な静けさ。過去30年間では10月が騰落率のぶれ幅が一番大きい。

■我々の既に知っている米中貿易戦争やブレグジット、香港デモ、景気後退の予兆、債務残高の拡大などは、ブラックスワンと言えるのか?

■デジタルプラットフォームの9割が米国と中国が握る。次世代技術は米中で占められている。

■ビッグデータやAI、人材教育、一党独裁によるスピード感がある中国はポテンシャルがある。

■中国A株は欧米株に比べて相関性が低い。

■リスクを抑えた運用には金(ゴールド)を組み入れたほうがいい。
ゴールドが上昇するタイミングは、「米ドルの下落」「世界の金利低下」「世界の株式下落」「株のボラティリティの上昇」。株下落時は円高になるので、為替ヘッジをしておいたほうがいい。

≪リスクを抑えた運用のポートフォリオ例≫

グローバル株式(為替ヘッジなし) 20%
グローバル債券(為替ヘッジなし) 10%
グローバル債券(為替ヘッジあり) 50%
ゴールド(為替ヘッジあり) 20%

■長期で高い収益率を求めるにはインデックス運用とアクティブ運用を併用。
アクティブ運用が有効なのは、「国内小型株式」「新興国株式」「中国株式」など、まだ市場が整備されていないところ。きめ細かく投資できるならこれらを組み込んでも面白いのではないか。

≪10年以上のつみたて投資で高い収益率を求めるポートフォリオ例≫

国内株式(インデックス) 10%
国内小型株式(アクティブ) 10%
先進国株式(インデックス) 40%
新興国株式(インデックス&アクティブ) 20%
中国株式 上海A株、深センA株(アクティブ) 20%


これらのほかにも前々から気になっていた「グローバル3倍3分法ファンド」や「ノーロード明治安田生命社債アクティブ」の講演などもあり盛りだくさんでした。
2つのホールで同時に講演が行われるため全部は回れず、一番聞きたかった「グローバル3倍3分法ファンド」と「iFreeレバレッジ NASDAQ100」の講演は時間がかぶっていたため、「iFreeレバレッジ NASDAQ100」のほうは泣く泣く見送りました。

最後の朝倉社長の講演では、自分もインデックスにアクティブを混ぜたい派なので、市場が整備されていないところはアクティブ、という説明はしっくりきました。

ちなみに私は自分のポートフォリオに為替ヘッジありのゴールドを組み込んでいますが、この朝倉社長の影響が大きいです。
また最近、ポートフォリオの一部にレバレッジを掛け始めているのは「グローバル3倍3分法ファンド」の思想に影響を受けていたりします。

「グローバル3倍3分法ファンド」は10/26に山崎元先生との対談イベントがあるとのことで、そちらも楽しみです。ライブ配信される模様です。

こういうイベントはやはり楽しいですね。
また来年も参加したいと思います。

では本日はこれにて。

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※当ブログで紹介した銘柄は、売買を推奨するものではありません。
また過去の成績が良いからと言って将来も同様に良い成績になるとは限りません。
実際の投資行動にあたっては、ご自身の判断にて行ってくださいますようお願いいたします。

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